真昼の月

 

午後5時・・・・。
珍しくスタジオの仕事にメドがつき、オレ達はこんな時間に外を歩いている

街を急ぐ人達は、会社や学校を終えて、それまでと違う自分の顔になっていく。
そんな人の顔を見ているのも珍しい事かもしれない・・・。

昔よりアウトドア派になったオレ達だけどやはり、この時間、外を歩く事などは考えた事も無かった。
『たまにはいいじゃん』
何気に言ってみたら大ちゃんも素直に
「そうだね」
って言ってくれた。
「一度、やってみたかった」らしい・・・・
特別、変装をする事も無かったけど、オレがいつも被っているニット帽を大ちゃんに貸してあげたら大ちゃんかどうか分からなかったから
OK!じゃん・・・みたいな。
それに、本物のaccessがこんな時間に、堂々とそれも二人で歩いているとは思わないものらしく、
オレ達を見咎める人もない。
「あっ・・・・」
大ちゃんが小さく声を上げて空を見上げた。
『何?』
「月・・・こんなに明るいのに月が出ているなんて・・・」
『あぁ・・・本当だね。夜にならないと見られないと思い込んでいるけどそうじゃないんだね。
月の時計なんてモノがちゃんとあるんだね』
「月の時計・・・うん、あるかもしえない」
『・・・月に満ち欠けあれど、月はいつも満月・・・』
「どういう意味?」
『う〜〜ん、何かの本で読んだだけだから・・・真実はいつも変わらない・・って事かな?』
「ヒロも知ったかぶり?(苦笑)・・・今日は満月だね」
明るい空に浮かんでいる月をオレ達は不思議な気持ちで見ていた。
その後、色んな店を冷やかしながら歩いている間も、時々大ちゃんは明るい月を見ていた。


オレがシャワーを浴びて出てきた時、リビングに大ちゃんの姿が無くて・・・
『大ちゃん?』
「ココだよ」
それはベランダから聞こえてきた。
春と言っても、まだ扉を開け放つには早くて風も冷たい。
素肌は流石に無理だと思いオレもバスローブを羽織ってベランダに出てみた。
『大ちゃん〜〜、まだ涼むには早いと思うんですけど(ーー;)風邪引くよ』
大ちゃんもバスローブだけの姿だった。
「見て、ヒロ。・・、満月」
嬉しそうな声を出して夜空を見上げる大ちゃんをオレは背中から抱きしめた。
『昼見た時とは、まったく月のあかりが違うよね・・・不思議だね』
「昼間は清々しく感じられたのに・・・・今はエロティックじゃない??」
気のせいか・・・夜の冷たさの中にいても、大ちゃんの身体が熱を帯びてきているような気がする。
『月のあかりって人の身体に影響を与えるんだってね。特に満月は・・・
狼男ってあるじゃん、あれはセクシャルな気持ちになる例えらしいよ』
オレは大ちゃんのバスローブの合わせ目から、手を入れて胸の小さなふくらみを探し当てた・・
「あ・・・ダメ・・ダメだって」
大ちゃんはオレの腕から逃れようとしたけれど、力では勝てる訳が無い。
『ん?大ちゃんも満月のひかりでエッチな気分になっちゃった?』
大ちゃんの項に口ずけを繰り返す、ピアスを外した小さな耳たぶを舐めるのも忘れない・・・
「ダメだって。こんな所じゃイヤだ」
そんな瞳で睨まれたって効果ないと思うけどね。
段々と手をずらして、バスローブのすそから大ちゃん自身を握る。
「あ・・・待って!ヒロ・・・」
ありったけの力でオレから逃げて、リビングのソファに座り込んでしまった。
オレも後ろ手にガラス扉を閉めて、大ちゃんの隣に座った。
座るなり、大ちゃんの方からオレに抱きついてきた・・・
『ゴメンネ・・・いじわるして・・・満月に照らされた大ちゃんが綺麗だったから』
「ううん・・・ヒロが悪いんじゃない。誰に見られるかもしれない所ではイヤだっただけだから」
そして、深い口ずけを交わす・・・何度も・・快感が快感を呼ぶように・・・繰り返す・・・
頭の芯が痺れて、オレ達は何も考えられなくなってる・・・。
それでも大ちゃんの身体を離さないように胸に抱えてベッドに運ぶ。
薄いカーテンを引いただけの窓からは、月あかりが注いでいた・・・
・・・・・今日は狂ってしまうかもしれない・・・・・・・
バスローブを取り去った大ちゃんの白くて、細い身体を優しく愛撫する。
胸の小さな突起を口に含んでは舌で転がす
「ん・・・ふっ・・・」
大ちゃんはいつも声を押し殺す・・わずかな“男としてのプライド“が嬌声をあげさせるのを拒ませる。
でも・・・きっとオレがそんなプライドなんて砕けさせるから・・・・。
 


*****END*****
 


>流花さんに捧げます(爆)
さぁ・・次はどうなるんでしょうか??
まだ・・考えていない。なにせ・・・知識と経験が乏しいので(^_^;)スイマセン
                         suika
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