Dio
・・・・・今頃、access再結成ってどうだろ?・・・・
・・・・・貴水さんってさ、ソロワークがダメだからaccessに戻ったって噂だけど本当かな?・・・
・・・・・浅倉さんもさ、そろそろ西○さんが曲のイメージ変えたがっているからもうプロデュース頼んでないっていう噂だよ・・・
扉の向こうから聞こえてくる声に、まず最初にアベちゃんが足を止めた。
大ちゃんの顔も強張っている。
7年振りにaccessを始動させた事がこの業界のカッコウの噂の的になっている事くらい、オレだって知っている
プロモーションの為に、何百人もの音楽業界の人間に会った
同じ事を聞かれ、同じ事を答えて、同じ様な写真を撮られる
その中には、賞賛の声ばっかりじゃなく、
批判めいた事を直に言う人もいる。
今日、会うのもそんな中の人間だろう・・
7年前には無かった・・・聞いた事も無い音楽雑誌だ。
オレ達がまだ到着していないと思い、雑談してるんだよな〜
『・・・行こうよ』
「ヒロ?気にしないで・・あんな言葉に・・」
『大丈夫だよ、、大ちゃん。こんな事今まででもあったじゃん、アベちゃんや大ちゃんが気にしちゃダメだって』
カチャ
・・・・お待ちしていました〜〜よろしくお願いします〜〜・・
愛想良く立ち上がって挨拶をしてくる・・何も言っていないかのように。
男のカメラマンはちょっとだけバツの悪そうな素振りでレンズをこちらに向けた。
女の編集とライターは動じる気配すら無い・・・。
(これだから女ってのは嫌なんだ)
退屈だ・・今までと同じことしか聞かない・・
だから、同じことしか言わない・・・
オレに比べて大ちゃんはこんなヘボライターの質問にもちゃんと答えてやってる・・偉いなぁ。
早く時間が過ぎてしまえばいいんだ。
「ヒロ・・・気にしているの?さっきの事?」
『うん??あ〜〜ソロがどうのこうのって・・気にしていないよ・・・それに本当の事じゃん』
「ヒロ・・・」
『あっ・・と、変な意味じゃなくて、もちろんソロワークは大事にしてる。動員数とか気にしてないって言ったら嘘になるけど(^_^;)
それが全てじゃない。そして今はaccess大事だから。 大ちゃんこそあんなひどい事、言われて大丈夫?
西○くんとの信頼関係崩すような言われ方されてさ〜〜オレはそっちのがムカついたよ。 お前らに何が分かるんだ!!って言いたかったよ』
「・・・・・それも本当の事だよ・・・それに作らないと言ったのは僕の方からだよ」
『どうして・・?』
聞かなくても分かった・・・
オレの為なんだ・・・
そう、大ちゃんはいつだってオレの為に何かを犠牲にする
痛みなんて感じないような顔をして何かを断ち切ってしまう
きっと見えない傷が血を流し続けようとも。
『大ちゃん・・・』
「うん?なあに?」
『信じててね・・絶対、大ちゃんを守ってあげるからさ』
「いきなりだね(苦笑)」
『信じてくれなくても良いよ・・笑ってて・・あなたはずっとオレの隣で笑ってて』
「うん・・・守られてあげる・・ずっと」
・・・・・・誰にも惑わされないように・・・
・・・・・・あなたが好きです・・・・・・・
・・・・・・あなたがオレの神です・・・・・
*****END*****
ヒロから書いてみたけど、結局、神様頼みなのか?今の私の心境がそうさせるのかな?(*^_^*)
suika
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