sweetish jealousy

 

 

「たっだいまぁ〜〜〜〜」

ハワイから帰った報告がてら大ちゃんのスタジオに顔を出した

「おかえり。うわぁ〜〜〜真っ黒ね」

「そう?はいっ!お土産」お約束のマカダミアンナッツをうやうやしく差し出す

「・・・・これだけ?」アベちゃんは片眉を上げてオレを見た

「ハハハ・・・今時ハワイ土産なんて欲しくもないでしょ?」

「まぁ・・・いいわ」受け取ってすぐに包装を解いて一個口の中に入れる

・・・アメリカのチョコってどうしてこう甘いのかしら・・・と言いつつ二個目に手が伸びてる

「あれ?あきらめ早いね」 オレも一個つまんで口に放り込む

「フッフッフッ・・・これ見てよ」 ドンッと机の上に置かれたのはフランス旅行のパンフレットだった

「これ・・・11月のMads用?」

「そう。どこをどう回るとかツアコンと相談中なの。行きたい所がたくさんあって困るわ〜〜」

ってアベちゃんが主役じゃないでしょうに

「アベちゃんが行きたいのはお城やユーロだけじゃないよね?」

「モチロン!パリよ!花の都よ!最新ファションの聖地なのよ!ブランドの国よ〜〜!」

「ちょ・・ちょっと落ち着いて・・・」

これだけアベちゃんが楽しみにしているんだから大ちゃんが楽しくない訳ないか

------かなり複雑かも

カチャリ

振り向くと大ちゃんが伊藤くんと連れ立って入って来た

「ヒロ!!帰ってたんだ〜〜おかえり〜〜」

オレを見つけた大ちゃんは当たり前のように横に座る・・触れ合う腕の感触は紛れもない大ちゃんのモノだった

「ヒロがいるって分かってたら次の予定入れなかったのに・・・ね?」

最後の、ね?はアベちゃんに向けたモノだったのかな・・・

「予定って・・・・ココで打ち合わせの様子とかちょっと撮影するだけでしょ」 アベちゃんも負けてはいない

「大丈夫、待ってるよ。あ・・・お疲れ様です」 後に立っている伊藤くんに向かって頭を下げた

「貴水さんはハワイだったんですよね、良いなぁ〜〜後で話聞かせてくださいね」 彼はいつも穏やかに話す

「スイマセン〜〜カメラセット出来たんでお願いします」 スタッフから声がかかる

大ちゃんが一人で機械の前で仕事をしている所の撮影を終えると次は伊藤くんと二人でソファに座って打ち合わせをしている所

オレは邪魔にならないように隅っこで見ている事にした

時々こっちを見ては「ヒロも一緒に写る〜〜〜」 なんて大ちゃんは面白そうに言うけどMadsにオレが入ってどうするの?!

フランスのパンフレットを広げて大ちゃんが伊藤くんに何か話しかけてる

-----楽しそうだね

独占欲が無いって雑誌のインタビューで答えてるけど・・・人間なんだ・・・無いわけがない

そう  今だって大ちゃんがオレ以外の人と見つめたり話したりしているのはこんなにイヤだ

 

ん???大ちゃんが怖い顔でオレを見てる気がする・・・オレ無意識に誰かを睨みつけてしまっていたかな

チョコをまた一つ口に放り込んだ

 

「お疲れ様でした」 撮影は無事に終了

途端に大ちゃんが怖い顔のままオレに近づいてきた

「ちょっとヒロこっち来て」

「・・・・・・!」

大ちゃんにいきなり腕を取られて隣の部屋へと引きずられていく

「何?何?どした?」

聞いても何も答えてはくれずにオレを見ている   

オレが何をした〜〜? さっき放り込んだチョコの苦味だけが口の中に広がっていく

「そんな目で誰を見てたの?僕?伊藤くん?」

「はぁ?何言ってんの・・・そんな目って?」 言っている意味が分からない

「僕以外ヒロの目に映さないで」 言いながらオレに縋りついて唇を重ねてきた

-----大ちゃん、それって嫉妬だよね  オレたち同じ事思ってたんだ

オレは嬉しくなって離れようとする唇を追いかけて深く合わせた

舌を探し当てて溶けかけたチョコを絡めてやると彼も舌でオレに絡めてくる

苦かったソレは彼の舌の上で極上の甘さに変わった

チョコが溶けきって口の中に残ったナッツも二人で味わって長いキスを終えた

唇が離れた瞬間大ちゃんの吐息からチョコレートの香りがした

「甘かった・・・?」

「うん」

「さっきの答えだけどオレが見てたのは大ちゃんだよ、当たり前でしょ」

「ゴメン・・ヒロに会えなかったからワガママ言ってみただけ」

胸の中に顔を埋める大ちゃんの髪にキスを一つ・・・

「ワガママ  あとどれだけあるの?」

「どれだけ  聞いてくれる?」

・・・そんなにたくさんあるの?!

「う〜〜〜ん・・・頑張ります」

「じゃあ、とりあえず一コだけ聞いてくれる?」 上目遣いでオレを見るのやめない??

「OK!なに?」 

「キスして・・・」 

「難しいお願いだよね、キスだけで終わる自信がないから・・・」

・・・そんなワガママならいくらでも聞いてあげるよ

 

 

******END******

 

 

この暑さで沸騰している脳味噌で書きました (T_T)

非常に中途半端です・・・

いい訳はしません・・・ってか、出来ません

脳味噌が無くてもイチャイチャが書きたかったです♪←開き直りやな(^_^;

タイトルはそのものズバリ【ちょっと甘い嫉妬】

                                  suika

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