* オレが君を感じる場所を教えてあげよう *






エアコンが効いていても床に敷いたラグの厚みが妙に気になるこの頃

薄手でひんやりした素材に替えようかな・・なんて事が頭を掠める

忙しい合間を見つけてオレの部屋を訪ねてくれた彼

でも特別する事もなくてそれぞれの仕事を進めている

お互いの活動に必要な書類などが無造作に広がったガラステーブルの下

自分だけが一段落付けて足を伸ばした瞬間・・・

サワって足裏に触れるものがあった

「ん?」って向かい側に座っている彼の顔を見た

「ん?」っと彼もオレを見る

くすぐったそうに瞳が揺れるのをオレは見逃さなかった

触れているものに数グラムの力を加えてみた

すると同じようにオレの足裏を押し返す

確かに彼の足裏だと気付くと悪戯心が芽生えてくる

顔の表情は変えずに押して押し返して・・・と何度も繰り返される

そして・・・何気にお互いの足裏を重ねた

自分の足裏なんて合わせて見た所で何も感じるはずはないのに

それが彼の身体の一部だと思うだけで、ジワジワと神経を伝わって

血の中に滲み渡って敏感な部分を刺激し始めた

そんな自分には気付かない振りをする

「大ちゃん・・・・足、小さいね」

「当たり前だよ、ヒロとは体格が違うんだから」

「そっか、でも何でこんなに冷たいの?オレは気持ち良いけど」

気温の高いこの季節に彼の足裏は異様に冷たかった

「・・・低気圧?違った!低血圧!」

言い間違いには慣れているもののここまで凄いと人間は驚くのも忘れるらしい

「?!・・・そうだよね」

「もう・・・」

オレのリアクションがお気に召さなかったんだろう 白い頬が脹れた

そんなことには構わずにオレは彼の足裏の感触を楽しむ

初めは興味半分だったけれど・・・

親指で皮膚を愛撫し始める頃にははっきりとした欲望が顔に出てきた

「ヒロ・・ダメだってば」

「何でさ」

「どうして、そう子供みたいなの?」

「そうかな?自分に正直だって言って欲しいんだけどね」

言いながら少しづつ足を彼の身体に添って動かす

ふくらはぎ・・・ヒザ裏のくぼみ・・・太もも・・・

口では嫌だと言っているのにオレのイヤらしい足の動きはとめないんだね

誰よりも自分の身体には正直な彼が好きだ

「あぁ!」

軽く彼の股間を指の爪でツツくと一際吐息が濃厚になる

「気持ち良いでしょ?」

「っつ!」

「・・・・・・大ちゃん?!」

ガラステーブルの下に思わず潜り込んでしまった彼を素早く腕の中に捉える

「どうして逃げるの?オレが怖いの?」

「そんなヒロはイヤだ・・・からかって面白がっているだけだもの」

「そう。すっげぇ面白い」

「・・・」

唇かみしめてそれでもオレの腕の中から抜け出ようとはしないんだ

あまり人目に晒さない無防備な二の腕にそっと触れる

よく〃綺麗な指〃とか〃細くて長い〃って言われるけれど自分の指を凝視する事ってあまりしない

そういえば彼もそう言って誉めてくれた事が合ったっけ

指を一本・・・指を二本・・・彼の素肌に滑らせる

指の腹から追いかけて指先へ、そして少し伸びた爪先が彼の肌に引っかかる

「んふっ・・・・」

軽口が叩けないほど唇を食い縛って快感に耐えている

短い半袖シャツと素肌の間を潜ってオレの指はすぐに彼の柔らかい腋下にたどり着く

「もう・・・ヒロ・・・やだってば・・・」

身体を捻ってオレの指の進入を拒むけれどその開かれた唇の端から覗く赤い舌は何を待っているの?

腋のそろりと生えている毛先を撫でるようにしてそのまま下へ指を降ろして行く

シャツの袖口が異様に伸びて彼の腕を締め付けてはいないだろうかと思うと同時に

行動が制限された空間でのオレの悪戯で君が翻弄されている様を夢のようにうっとりと見つめる

確信して指を探ればソコに赤く色付いた胸の突起が触れた

ソレを爪で摘んだり指の腹で擦り合わせると彼の身体が小さく震えた

「ぁ・・・・」

短く喘ぐとそのまま身体を反転させてオレの唇を自ら求めてくれる可愛い人

袖口からすこしもたつきながら手を抜いて彼の身体を強く抱き締め逃げてゆく唇を追いかける

どちらのものかも分からない激しい吐息と唇を貪る淫靡な音だけが響く空間

それだけが今のオレ達の世界・・・
       

       *

       *

       *
     

「気持ち良いでしょ?」

二人とも裸でラグの上に転がったまま・・・オレはまたラグの厚みが気になった

後から彼を抱き締めて耳元で小声で聴いてみる

「・・・うん」

少し照れながら頷くとオレの右手を顔の上にかざした

さっきの足裏と同じように自分の手と重ねてみたり、会わせてみたり、好奇心一杯

「ヒロの手って指が真っ直ぐで細くて白くて・・・本当に綺麗だよね」

「そう?自分では何とも思わない。時々、ファンの子や雑誌の編集者に言われたりするくらいかな」

「自分じゃ気付かなくって当たり前かもね・・ボクは骨ばってるから羨ましい」

男だから〃指が綺麗〃とか言われてもさほど嬉しくはないけどね

「それにさぁ・・・綺麗だけじゃなくて悪戯するもんね」

「おっ!そう来ましたか」

さっきまで愛し合っていた彼の背中に触れればシトッとしてオレの手に吸い付いた

エアコンもまだ肌に浮いた汗を乾かせずにいる

「オレの手を離したくないみたいだね」

「何?どこ?」

そのまま彼の背中に覆い被さって背骨のくぼみへ口付ける

「大ちゃんの全部が・・・」

「もう・・・」

顔を見なくても分かるよ・・・何も言わないのはきっと肯定なんだよね

オレの指はくぼみを辿ってオレを受け入れてくれる場所へと導かれる


もう数え切れないくらいのオレを知っているソコに指を当てると身体が震えるのは何故?

目を閉じてその瞬間を待っている彼の耳元へそっと告げる

「ねぇ?・・・イヤならイヤだって言えば良いんだよ」

「・・・じゃな・・・い・・・」

「ん?」

「イヤ・・じゃない・・・感じてるボクを見られるのがイヤなだけ」

目尻に溜まった涙を唇で掬い取ってあげる

「じゃあさ、大ちゃん。オレを見てて・・・大ちゃんの中でイクとこ見てて良いよ」

「そんな事言って・・・もう・・・ヒロってば」

彼は笑ってオレの指を噛んだ

「イテテッ・・・・でもさ・・大ちゃん」


Everyday  

Everywhere  

Anytime


・・・オレは君を感じているよ










****************************END









「Everyday Everywhere Anytime」←☆の口癖ですよね?(爆)
ラジオのゲストに出ててもよく聴きます(^_^;
38000番ゲットされた、かおり様のリクエストで書かせて頂きました・・・どうでしょう?お気に召せば良いのですが(汗)
最近・・・書かなかったからな。心配です(T_T)
                             suika
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