* Beauty of curved lines *







オレは今日事務所に届いたばかりの雑誌を家に持って帰っていた

まず毎月掲載されている自分の記事を読む

今月も何かハズレタ事言ってライターさんから突っ込まれてる・・・オレ



読み終わると当たり前のように彼の記事を探す

「あっーあ、ふくらはぎ全開しちゃってるよ。よほど楽しかったんだね」

記事を追っていても、目は彼のソコから離れない

浴衣から覗く白い脚・・・そして足首

いつも見ているようで見ていない彼の身体の一部

こうして人の目に晒されるのって・・・やっぱいい気しないよな



あれ? オレって独占欲無いっていつも言ってるけど?

B型、末っ子、双子座・・・最後のは関係ない

好きな人が出来るって事はきっと独占欲も出来るんだよ・・・うん!決めた




PURUPURUPURU♪

「大ちゃん・・・今スタジオでしょ? あ・・・もう終る? じゃあ迎えに行くから待ってて! すぐだからね!」




「ヒロ・・・・! 本当に早かったんだね」

オレの〃すぐ〃は〃すぐ〃じゃないってスタッフとのんびりお茶しようとしていた大ちゃんがドアを開けたオレに言った

「誰かさんのせいでまた台風かしら? 困ったものよね・・・・」

大好きな紅茶を飲みながら隣でアベちゃんがシレッっと言い放つ

笑いながらカップをその場に置いて大ちゃんは立ち上がってくれた

「ゆっくり飲めば良いのに、ヒロにも入れるわよ」

せっかくの紅茶が冷めるのを気にしてアベちゃんが聞く

「ん、ありがとう。でも急いで帰らなきゃいけない用事があるから。ねっ?」

彼がジッとオレを見つめながら答えを探している

「そう! だからいつもはゆっくりのオレがこんなに早く迎えに来たんだろ」

「そう言う事・・・じゃあ、お疲れ様」

アベさまとスタッフにバイバイと手を振ってオレらはスタジオを後にする




エレベーターの前まで来ると大ちゃんは急に笑い出した

「アッハハハ・・・・ドア開けた瞬間のヒロの顔って見た事ないくらい必死で・・・おもし・・・ろいよ・・・ハハハ」

そんなに必死な顔だったのか・・・? 自分でもちょっと凹む

オレの下心が透けて彼にお見通しだったらどうしよう?

いや、多分〃下心〃は消えて〃マジモード〃だけどさ

腹を押さえて笑っている彼の足元を見てみた

かっちりしたジーンズと黒のカットブーツで「涼しさ」の欠片も見えはしない

上着に隠された肢体を想像するのはたやすいのに足元ってやつはおぼろげにしか浮かんで来なかった

それを人目に晒した編集者がとても憎たらしく思える

ホラッ・・・・独占欲ってやつが顔を覗かせ始めた




車の中からワンコ達の事をアベちゃんに頼んでいた彼

当たり前のようにオレの部屋に自分からさらわれてくれた

車から降りる時「ヒロの急ぎの用事ってコレだったの?」って少しだけ口を尖らせた

ごめん・・・美味しいモノや素敵な景色は今度きっと付き合うからね

それでもエントランスを抜けて誰も居ないエレベーターの中ではキスを強請ってくれる

彼の言葉は魔法だ・・・最初にヒロを見た瞬間から好きだったよ・・・そう言われたらオレは一生叶わない




「今日も暑かったね〜〜〜」

彼がバスローブを纏い、濡れた髪を大きなタオルで乾かしながら寝室に入って来た

毎日スタジオに籠もっている人の言葉とは思えないけど?

?マークのオレの隣に彼が座る

かすかにベッドのスプリングがしなるのがこの上なく心地良い

そのたわみがオレの身体の中の小さな欲情の芯に火をつけるまでもう少し・・・

「あ・・・信じてないんだね。スタジオのエアコンの調子が悪いんだよ。どこの店も順番待ちで治しに来てくれないんだよ」

「なるほど・・・・・で、スタジオに篭りきりなのに気温が分かるんだね」

「何かすっごいムカツク良い方だね」

「そう?」

拗ねた彼がバスタオルをオレにぶつけてベッドを降りかけた瞬間、目に入ったのはさっき見た雑誌と同じ白くて細い足首

とっさに掴んで引き戻す・・・すこし乱暴だったかと後悔したのはその後だった

「ゴメン・・・」

言葉とは裏腹にオレの身体の芯に火が点いてしまった

バスローブを裾からひらく事なんか今までなかった気がする

彼が少し驚いて裾をまた元に戻す

「今日のヒロ・・・変。 絶対・・・変だよ」

「大丈夫だよ」

何が大丈夫か言ってみろよ! と自分で自分に突っ込んでみる

もう一度ひらいたローブの下に白くて細くて筋肉が薄く付いたふくらはぎを見つけた

「何・・・・ヒロ・・・」

オレはいきなりそのふくらはぎに唇を落していた

彼は抗議じゃなく甘い疼きのような切ない声でオレの行動を制した

唇だけじゃなく舌も手の平も上へと下へと彼の筋肉をなぞってゆく

「ん・・・・」

くすぐったいだけじゃないもっと甘美な感情が彼にも沸いている筈だ

舐るだけじゃなく前歯でそっと甘噛みしてみた

「ううん・・」

例えば最高級のスゥーツを食べたってこんなに甘くは感じないだろう

唇を離すとそこだけオレの唾液の跡が残っている

何気に彼を見ると眉根を寄せて何かに耐えているようだ

「大ちゃん・・・? 痛かった?」

「ううん・・・でも、歯型付いてない?」

歯型が付くほどキツク噛んだつもりはないけれど、そんな色っぽい目で聞かれたら男ならこう答えるよ

「ゴメン・・・・付いちゃった、だから暫くは他の人には見せないでね」

「うん。分かった」

そこでやめても良かったのに好奇心ってのは性質が悪い

今度はベッドの端まで身体をずらして彼の足の指を堪能し始める

「指の足ってなかなか見ないよね・・・・うわぁ!小指の爪が小さい!可愛い・・・・豆粒みたい」

「恥ずかしいから見ないでよ。ボクの靴って先が尖がってるから一番犠牲になるのは小指なんだよね。だから爪も小さくなったのかな」

オレは躊躇いもなしに小指を口に含む

小さな爪は舌も探せないほど小さくて存在しないようだ

「くすぐったいってば・・・ヒロ」

そんなそよ風みたいな抗議がオレの耳に届くわけも無い

小指から中指・・・・指の間も舐めねぶっては舌で愛撫をする

始めこそ笑いを含んでいたものが喘ぎ声に変わりだす

「イヤだってば・・・」

本当にイヤならオレの事蹴飛ばしたって止めさせられるでしょ?

ふくらはぎがしっとりと汗で湿ってきた・・・と同時にボディシャンプーの香りが立ち昇る

彼はきっといつも丁寧に身体を洗うんだろうと思うとそんな細やかな所も愛しい

膝の後の窪んだ部分に唇を這わせた時にも香りが鼻腔に届いた

でも、きっとそのボディシャンプーではなくてもオレには彼の香りが染み付いている気がする

「ヒロ・・・もう・・・ね」

オレが咥える指から伝わって何かが彼の下半身に響いていく

触れて貰いたい期待感に彼は無意識にバスローブの裾を広げていた

露になった太腿のその奥の黒い茂みに微かに主張し始めているのが見える

それでもオレは見ない振りをした

「親指ってどんな味がするんだろう・・・大ちゃんだからイチゴ味かな?」

その言葉に彼がオレを睨みつける、きっと触れて欲しいのは違う場所

まぁ・・・確かにオレの息子さんもかなり膨張して辛いんだよ

でも、今日は〃大ちゃんの足を責める〃と自分にノルマを課しているから・・・・あと少し、我慢しろよ!息子!!


「早くぅ・・・・ヒロぉ・・・・」


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                               撃沈


すいません・・・我慢出来なかったな、息子よ


オレは大ちゃんの熱い裡に包まれて自分の欲を解放した




「今日はごめんね・・・・ちょっと変態モード入いって・・・驚いた?ごめん・・・」

まだ息が整わないオレの胸に彼がそっと頭を乗せた

「・・・雑誌見たんでしょ? いきなり足ばっかりで、変だと思った。単純なんだから・・・」

「だってぇ・・・綺麗だよ、大ちゃんの脚線美」

「男の足なんて面白くとも何ともないでしょうに」


やだな・・・大ちゃん

大ちゃんの足だからオレだって舐めたいと思うんでしょ? 気付いてない恋人に少しやりすぎたかと後悔したけど

2人で楽しめる〃プレイ〃が増えたよね




タカミヒロユキ35歳・・・まだまだ性の探求者である










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すいません・・・・ヒロを立派な変態者にしてしまいました(^_^;
それでも大ちゃんの「素足」を見た瞬間からこのヒロを書こうと思いました。
自分へ自分から「HAPPY BIRTHDAY♪」しちゃえ(爆)\(^o^)/
                  suika
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