Baby-doll marriage6

 

 

「ハァ〜〜」

ボクは何度目かの溜め息を零した

手にはフリルがたくさん付いた白いエプロン

これがボクの溜め息の元だ

「出来る訳無いよ・・・」

さっき、はずみでヒロに言ってしまった戯れ言

・・・『裸エプロン』やってあげよっか・・・

「うわ〜〜ん、言わなきゃ良かった」

そりゃあ、ヒロの喜ぶ事はしてあげたいけどさぁ

だって・・・前は隠れるけど後は丸見えじゃん

「無理だって・・・」

夕飯の後片付けをしてると必要以上に側に来てはやたらとフリルに触っていた

「オレ・・・エプロン付けてる大ちゃんって好きだな」

なんて、言い出したりしてる

「じゃあ、エプロン以外のボクは可愛くないんだね」

って、拗ねて見せると

「そんな事あるわけ無いでしょ」

って、キスして機嫌を取ってくる

「う〜〜ん、どうしよう?そんなに見たいのかな?『裸エプロン』」

きっと期待してる、ううん!絶対、期待してる

いつもならTV見たり音楽聴いたりして過ごす時間なのに、いきなりお風呂に入ってしまった

「ヒロ?」

後から声をかけても聞こえない素振り

「どうせそのままベッドに入ってしまうんだから裸でもエプロンでも変わりないじゃん」

何か・・・ムカつく!!

ヒロがお風呂から出る前に寝てしまおうか?

やってあげないと機嫌を悪くしてしまうのかな?

考えても考えても答えは出てこない

無意識にフリルをクシャクシャにしてしまってるし

 

「あ〜〜いいお湯だった。大ちゃんも入りなよ」

悩んでいるうちにヒロはお風呂から出て来てしまった

冷蔵庫から水を出している隙にボクは手の中のエプロンをさっと背中に隠した

「うん」

不思議なカニさん歩きでヒロからエプロンを隠しながら歩く

「??何やってんの?」

「何でもないよ」

「早く出てきてね・・・ハニーー」

甘い声を背中で聞きながらボクはリビングから出て、走るように脱衣場に入り込む

「うわぁ〜〜〜もうヒロってば、その気だよ」

気を落ち着けるためにお風呂に入った

湯船でも考えるのは『裸エプロン』の事ばかり

・・・段々、面倒くさくなって来てボクは覚悟を決めた

「どうせ男のボクがやっても滑稽なだけだからいっそ笑われてやろう!」

ヒロだって期待してる訳じゃないんだから

バスタオルで丁寧に身体を拭うと裸で鏡の前に立ってみる

どこをどうしたって『男』なのは隠せない

それでもヒロが好きだと言ってくれるからボクはココにいられるんだ

隠して持って来た白いエプロンを身に纏う

ゴツゴツした身体にフリルはグラビアアイドルのようには可愛くはならないんだね

ボクはもう一度鏡に映った自分の姿を見つめた

前は完全に隠れている、そして絶対後は向かずにすぐにベッドに潜り込んでしまおうと決めた

 

エプロンの上からバスローブを羽織ってリビングに戻る

すでにヒロは寝室に行ってしまっていた

リビングの電気を落とし施錠を確認してから寝室に向かう

「お待たせ・・・」

ドアを開けると部屋の明かりはベッドサイドだけになってヒロのシルエットが浮かんでいた

こんなに暗かったら別にこんな格好も恥ずかしがる必要ないかな

「おいで・・・ハニーーー」

こんな言葉を臆面も無く言えるのはボクが知っている限りではヒロしかいない

ヒロの側に行くと思ったより明るくてボクは少し戸惑ったけれど

思いきって肩からバスローブを滑らせる

「ヒロ・・・約束だから・・・一回だけだよ」

ボクの『裸エプロン』を見てきっと大笑いをすると思っていたのにヒロは何も言わなかった

マジマジと見てから笑おうと思っているの?

「うわぁ・・・・大ちゃん可愛い!!!」

笑うどころか少し声が上擦っているみたいだ

「そ・・・そうかな?おかしくない?」

「おかしいだなんて・・・全然!可愛すぎて鼻血出そうだよ!!」

大袈裟に顔を手で覆って上を向く

「また・・・オーバーだよ」

「違うって大ちゃん!早くティッシュ取って〜〜早く!早く!!」

ボクはベッドサイドにある筈のティッシュBOXを探したけど見つからなくて後を向いて予備の箱を差し出した

「見ちゃった・・・・可愛いお尻」

やられた〜〜〜〜〜〜!!!!!

「ひどいヒロ!!わざとだね」

「きっとお尻は見せてくれないって思ったから」

「だって、恥ずかしいもん」

「恥ずかしかったら、しなくても良かったのに」

・・・・ウソ!?

「何で早く言ってくれないの!ボクあれからずっと考えてたんだよ」

情けなくなって涙が出そうだった

「大ちゃん・・・おいで」

言われるままにベッドのヒロの横に座る

「でもさ・・・凄く嬉しいよ。真剣に考えてくれてたでしょ?見てて分かった。オレの為だよね」

ボクを抱きしめて優しい声が囁かれる

ヒロの胸の中はボクの一番好きな場所だ

「でも・・・・本当は可愛くないよね?」

「うん?他に可愛くないって言った人がいるの?」

「いる訳無いじゃん・・・生まれて初めてこんな格好したんだよ。ヒロにだけ見せたんだから」

「じゃあ、オレが可愛いって言ったら可愛いんだってば」

ヒロは強い力でボクをベッドの上に引きあげてヒロの身体を跨ぐ様に座らせた

「ヒロ??」

「こうしないと白いエプロンが見えないじゃん」

極上の笑みをボクに投げて自分が纏っていたバスローブを脱ぎ捨てた

ヒロのエッチのスイッチをONしてしまったみたいだ

抱きしめてキスをする

初めは軽く・・・次は深く・・・イヤらしいくらいにボクを焦らしていく

ヒロの手がエプロンの上から胸の飾りを探り当てる

何度も探っては離れてを繰り返す

ボクは布地の上からじゃなくて直接触って欲しいのに

布地越しの愛撫がもどかしくて恥ずかしくてボクは頭を後に反らす

喉元にヒロの舌を感じる

舐めるように吸い上げるように骨まで砕くように歯を当ててくる

「あぁ・・・・」

「大ちゃん・・・このまま食べて良い?」

ボクの裸の内腿にヒロの欲情の印が当たってくる

答えを焦らしてやるといきなり布地の上から舌で乳首を舐め始める

「あう!・・・・やめ・・・て・・・」

唾液で濡れた布地が敏感になったボクの乳首を刺激する、そのうえからヒロの歯を当てられては嬌声をあげるしか出来なかった

「大ちゃんが素直になってくれないから」

「・・・そんな・・・の・・・ハァ・・・言わなくても・・わか・・・る・・でしょ・・・」

止めない愛撫に頭の中が混乱してまともな言葉にならない

交互に与えられる刺激はボクから恥ずかしい気持ちなんて追いやって、素直な感情を剥き出しにさせる

エプロンで隠されてるボク自身もとっくにヒロを欲しがって疼いている

「ヒロ・・・触って・・・お願い」

「OK!」

すでに先走りの愛液が白い布地に染みをつくりはしたなくヒロを誘ってる

少し裾を捲り上げられただけでボクの腰が上がる

ヒロの手に握られた瞬間にイキそうになってしまった

「あん・・・・ヒロ・・・もう、イッって良い?」

「もう?・・・ダメ。まだ早いじゃん・・・」

イキたい気持ちを堪えるように命令されても出来るもんじゃないよ!

怒りそうになったと同時に仰向けにひっくり返されてボクは天井と対面する格好になった

「何????」

驚いていると下半身にヒロが覆いかぶさる

「いやぁ!!!」

布地と一緒に自身をヒロの口の中に納められた

直接咥えられるよりも刺激的だ

「ン〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

上下に唇で扱かれる快感にボクはもう声も出せずにいる

ヒロの手がボクの後に回されている事さえ気付かなかった

何度目かの刺激でボクの放った精を受け止めたのは白いエプロンだった

「あーーー汚れちゃった」

まだまともに話せないボクの口から出た言葉を聞いたヒロが笑った

「大丈夫・・・また買ってあげるから」

ボクの身体の後の中でヒロの指がクッと曲げられる

「あぁ・・・!」

「まだ終わっていないからね・・・」

足を広げられた間にヒロが身体ごとのしかかって来た

充分にヒロの指と舌で解されたソコにヒロ自身が押し入る

「アァン・・・」

ヒロが与えてくれる刺激とエプロンの布地が乳首を擦る刺激でボクはどうかなってしまいそうだ

鍛えた背中に腕を回して快感をヒロに伝える

「大ちゃん・・・・・可愛いよ・・・・人形みたいに可愛いよ・・・たまんね・・・」

エプロンひとつ身に付けるだけでいつもと違う刺激ってどうなの?!

そんな疑問がチラッっと頭を掠めるけどこんなにヒロが喜んでくれるなら無駄じゃなかったって思う

「他の事・・・考えちゃダメだって・・・・」

「じゃあ、頭の中すべてヒロで埋め尽くすぐらいスゴイの頂戴」

「・・・All right!」

しまった!!時限爆弾踏んだかも?!

きっと今夜は寝かせて貰えないよね

・・・・今夜はヒロだけの人形だよ、うんと愛してね

 

 

 

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何故か書いてしまった『裸エプロン』(^^ゞ熱狂的な読者に捧げます。

(中途半端なエロだな。本当は〃かわい子ちゃん〃って意味らしい)

                           suika

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