【アニーちゃんのpapa日記】

 

 

「あ〜〜忙しい、忙しい〜〜ねえ、アニー。どうしてこんなに時間がないんだろうね?」

ワタシはお気に入りのソファに寝転がってパパが忙しく部屋の中を行ったり来たりしているのを見ている

今、部屋の中をウロウロしている『アサクラ ダイスケ』がワタシのパパでありママです

あ・・・ワタシの名は『アサクラ アインシュタイン』愛称はアニーです・・・ヨロシク♪

もうヒトリ(一匹)ワタシのキョウダイがいて、名前は『アサクラ アレックス』愛称はアル

パパのお仕事は音楽を作っています、ちゃんと知っているのよ・・・偉いでしょ?

赤ちゃんの頃からパパはワタシ達をスタジオって言う所や、音楽をたくさんの人に聞いて貰う大きな会場に連れて行ってくれたもの

いつもパパの周りには沢山の人がいるから、その中でワタシ達はアイドルなのよ

パパは色んな人に音楽を書いてあげてて、その人達がスタジオに来てお仕事する時でもワタシ達はパパの足元にいられるの

ワタシ達を好きだろうが苦手だろうがパパはワタシ達が大好きだからいつも一緒なの♪

ところが・・・ちょっと前からそんな楽しかった日々が一変しちゃった・・・

ある日、パパがワタシ達に言いました

「ヒロとアクセスをまた始める事になったから、アニーとアルには淋しい思いをさせちゃうかもね」って・・・

『ヒロ』・・・・・時々、ワタシ達だけにそっと呟くように告げていた名前だよね・・パパ・・・

教えてくれないけれどパパがその名前を言う時だけはとても淋しそうだったね

でも『アクセス』ってのが始まったら本当にパパと会う時間が減ってしまってワタシ達は淋しいなんてものじゃなかった

・・・パパはとても嬉しそうだったけれど・・・どうしてなのかな?

ワタシ達と会えなくても幸せそうなのはどうしてなの?

その『ヒロ』がパパを幸せにしてくれてるのかな?

会える時は一杯遊んで撫でてチューしてくれるけれど『ヒロ』って言葉ばかり出てくるんだよね

そんなに聞かせるならその『ヒロ』ってのを連れてくれば良いのにって思うのよ

でも・・・そいつはワタシ達が苦手らしい・・・・フゥ〜〜〜〜〜〜〜ン

『ヒロ』がスタジオに来る時はワタシ達は別の部屋に連れて行かれてしまうの〜ヒドイ!

今まで誰が来たってワタシ達を邪魔にした事がないパパが『ヒロ』の為に気を使うなんて!

今でも、まだ『ヒロ』はワタシ達に会おうとはしないのよ!どう言う事なの!

「最近、遊んであげられなくってゴメンネ」って言いながら、スタジオに向かうパパは言葉と違って幸せそうだよね

『アクセス』の音楽が出来た時、チラッと『ヒロ』の写真を見せてくれた

こいつが『ヒロ』なのか・・・・パパは『ヒロ』を好きなのかな??

ワタシ達はパパが大好きだからペロペロ舐めちゃうけど・・『ヒロ』はパパの顔を舐めてくれるのかな?

好きならそうするのが普通だよね???

 

パパはずっと前から6月3日の所に大きく赤い丸が書かれてあるカレンダーを見て楽しそうだった

・・・・・・・・・・何のシルシなのかしら?

その6月3日・・・・今日はパパにとって久し振りのお休みなのに朝からバタバタしている

いつもならワタシ達はパパの側で甘えていられるのに、私だけがココにいてアルはパパのお友達のアベチャンの所へ・・・

ワタシが不思議そうに見ている視線に気が付いたのかパパがワタシの側に来て頭を撫でながら話始めた

「あのね・・アニー・・今日ね・・ヒロが家に来るんだ・・・アニー達に会いに来るって言ってくれたんだよ」

「僕はとっても嬉しいけど・・・大丈夫かな?ヒロ・・・アニー絶対ヒロに吠えちゃダメだよ・・ねっ・・」

ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん〜〜〜〜とうとう『ヒロ』とご対面できるのね・・でもどうしてワタシだけ?

「アルはヤンチャだから、ヒロを見たらじゃれ付いてしまうかもしれない・・まずは女の子で様子を見ようかなって・・お願いねアニー」

そういう事ね・・・・大丈夫、パパ!ワタシに任しといて!

キャ〜〜〜〜〜!ホンモノの『ヒロ』にとうとう会えるわよ〜〜フッフッフッ・・・パパには悪いけどちょっと脅かしちゃおうかな?

だって・・・ワタシ達から大好きなパパとの時間を取り上げている『ヒロ』に嫉妬してるんだもん

大丈夫・・・ワタシはパパから怒られた事なんて一回も無いもんね〜〜〜

あらあら・・・今度は時計ばっかり気にしてる・・・電子時計でも時間は普通にしか進まないわよ、パパ!

急に立ち上がったと思ったらクローゼットに向かって行った・・・お洋服が気に入らなかった訳ね

 

絶対音感を持っているパパより凄い耳のワタシは部屋の外の廊下をこっちに向かって来る足音に気付いた

「ワン!」【パパ、ヒロが来たよ!】

「どうしたの?アニーも緊張してる?」

「ワウ〜〜!」【違うって!ヒロがもうソコに来てるよ】

玄関ブザーが鳴らされてパパの顔がパァッと笑顔に変わった

パパに続いてワタシも玄関に向かう

「今、開けるね・・・・・良い?アニー絶対吠えちゃダメだよ」パパのワタシへの念押し・・・信用していないのね・・・

カチャリ・・・

「いらっしゃい・・・ヒロ」

「お邪魔します」

・・・・・あの〜〜〜ソコで見つめあわなくても良いと思うんですが・・・・

ソコに立っていたのはパパが見せてくれた写真よりもっとカッコよくて、笑顔が優しくて、大きい人だった

でも・・・パパの隣にいるワタシを見た瞬間、手がグーになったのには笑えたけどね

「さっ・・中に入って・・」パパもそれを見逃さなかったのか・・ちょっと苦笑している

「う、うん・・・」『ヒロ』はワタシを警戒してパパにくっついて歩いている・・・オイッ!パパに触るな!

 

パパと『ヒロ』は向かい合わせに座った・・・その間にワタシは入ってしまお

「ヒロ・・・この子がアニー おとなしい子だから心配しなくても大丈夫だよ、絶対吠えないし、噛んだりしないから」

「アニーちゃんね・・・始めまして。君のパパのお友達です・・ヨロシクね」   

「ワウ!」【そんな怖がらなくても良いのに・・・まだ手がグーなんですけど】

「グッ・・・ご挨拶ありがとう・・・」

「フフッ・・・お茶入れてくるね・・・イイ子にしててね」何となくワタシと『ヒロ』両方に言った気がする

パパがお茶を入れに行ってしまったので・・・ワタシと『ヒロ』は黙って見つめあちゃったりした・・

「可愛いな・・・でもやっぱ怖い・・」小声でワタシに話しかけてくる『ヒロ』

恐る恐る伸ばされた指先が私の頭を軽く撫でて行った・・・すかさずワタシはその指をペロッって舐めてやった

「うわ!」『ヒロ』はビックリしてパパの所に逃げて行く

「どうしたの?ヒロ」

「いや・・オレが悪いんだよ・・いきなり触ったから・・・ちょっと驚いただけ・・ゴメン騒いで」

「舐められた?・・・・アニーそんな意地悪したらダメだって言わなかったっけ?」

パパの可愛い顔がアップになって行く・・・あ・・怒ってるんだ・・誰の事でも怒った事が無いのに・・・

「キュウウン・・・」【パパごめんなさい・・・・パパに怒られるなんて初めてです

それもこれも『ヒロ』が悪い!プンッ!指を舐めたくらいでパパに泣きつかないで欲しいわ!

お茶を運んで来たパパはトレーの隅にリボンをかけた小箱を乗せていた

「ヒロ・・・お誕生日おめでとう。それから僕のワンコ達に会ってくれてありがとう」

・・・お誕生日〜〜〜!そっか・・・今日は『ヒロ』のお誕生日なのね、だからカレンダーに赤丸を付けていたんだ

パパって・・・健気だわ・・・泣けちゃう・・

「大ちゃんが会って欲しいって思っていたのは判っていたんだけど・・・こんなに時間が経ってしまってゴメンね。」

「そう思っていてくれただけで嬉しくて涙が出そうだよ・・ハイッ・・・気に入ってくれると良いんだけど」

パパから小箱を受け取った『ヒロ』はすぐに開けて見てる

「ウワ〜〜〜これってクロムの新作じゃん、まだ日本未発売だって聞いたけど・・・大ちゃん、ありがとう。凄いよ〜〜」

『ヒロ』は言うなりパパを抱き寄せてキスしてしまった!

・・・・ワタシの大事なパパに何するの〜〜〜!

「ワン!ワン!」【やめなさい・・パパにキスして良いのはワタシ達だけなんだから】おもわず吠えてしまった・・・

「うわ!!!大ちゃん助けて〜〜」パパから離す為に吠えたのに『ヒロ』はパパにしがみついてしまった

「アニー!」パパの低い声が更に低くなってワタシを見ている・・・怖い・・・

「いつもはとってもいい子なのに、今日はイジワルだよ・・アニー?」

「やっぱり・・・キスする所、見せてしまったのはオレが悪いよね。アニーちゃん、ゴメンネ」

謝っても許してやらない・・・だって、もう2回もパパに怒られてしまうなんてありえない!

そっぽを向いたワタシに『ヒロ』は、また恐る恐る手を出して頭を撫でて来た・・懲りないわね、また脅すわよ!

そんなワタシの目に映ったのはパパの心配そうな顔

・・・きっとパパだってワタシを怒りたくないんだわ・・・

きっと『ヒロ』はパパにとって物凄く大事で大好きな人なのね

でも、ワタシ達も『ヒロ』と同じくらい愛されてるって自惚れて良いよね?パパ・・・・・

パパの為にワタシは良い子になります

「大ちゃん・・アニーちゃんが気持ち良さそうに目つむってくれてるよ、少しは慣れてくれたかな?」

慣れてくれなきゃ困るのはあなたの方でしょ?『ヒロ』?

「うん、そうだね・・・今度はアルにも会ってあげてくれる?」

「もちろん・・・大ちゃんの大切な家族だもん」

「ヒロ・・・」

「大ちゃん?ワンコ達とオレとどっちが好き?」

・・・この男・・・よほどの自信があるみたいね・・・・・

「もう・・・言わなくても判ってるくせに・・・」

パパと『ヒロ』は・・・またワタシの前でキスしてる〜〜〜で、答えはどっちなの?パパ〜〜〜!?教えて〜〜〜!

「ヒロ・・そろそろ・・食事行こうか?」

「もう少し、このまま抱き合っていようよ・・ダメ?」

「アニーここで大人しくしていてね」

パパはワタシにそう言うと「ヒロ」の手をひいて隣に行ってしまった

パパ〜〜〜そこはいつもワタシ達と一緒に眠っている部屋だよね?どうして二人だけで入ってしまうの?鍵までかけちゃって・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありえない〜〜〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これからもアニーとアルはパパに『ヒロ』のノロケ話を毎日毎日聞かせられるのね・・・大変だわ!

だから「アニーのpapa日記」は殆ど『ヒロ』の話で埋め尽くされてしまいます、それでも良かったらたまに覗いてやってくださいね♪

 

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あ〜〜〜疲れた(T_T) 何作ボツにした事か・・・書けなくなってしまった。

やっと書けたのがコレって・・・・スイマセン。家にいる愛犬を見て思いつきました。

はやくアルとアニーに会ってあげてね・・ヒロ・・・(苦笑)

                        suika

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