mischievous angel 【悪戯な天使】〜conception 〜

【リクエスト内容・・・・・二人に子供が出来た!】

 

 天使が泣いてる

 心配した神様が「どうしたのか」と尋ねた

 泣きじゃくりながら「『赤ちゃんの種』を盗んでしまった」と話した

 「どうして」と神様は聞いた

 「早く人間に生まれてみんなを幸せにしたかった」と答えた

 盗んだのは悪い事だけれど「お前の思いは正しいよ」と宥めた

 「でも・・・それを間違えて食べさせてしまったんです」と、またも泣き出した

 「誰に?」と神様は聞いた

 ・・・・「人間の男の人に」・・・・

 流石にそれを聞いて神様も驚いた

 「人間の男は赤ちゃんを産めないね」

 それに7日経って愛する人と結ばれなければ大丈夫・・・自然にその効果はなくなる」

 天使は尋ねた「・・・結ばれちゃったら?」

 

 神様は少し考えて言った   

 「そうだね・・・・・『奇跡』でもおこしてみようか」と−−−−−−−−−−

 「で・・・その男は誰かわかるのかな」

 天使は答えた

 「それは −−−−−−−−−−」

 

 


 

 

「大ちゃん・・・・・」

ヒロユキに呼ばれてダイスケは目を開けた

「・・・気が付いた?」

「あれ?ボクどうしちゃったの・・・・アレ・・夢だったんだ・・・」

「何か・・・違う世界に行っちゃったみたいだね」

ヒロの琥珀の瞳が優しく見つめてくれる

あぁ・・・そうか

抱きしめ合って、キスし合って、お互いを求め合って、一緒に上りつめた心地良さの中でダイスケは少しだけ意識を飛ばしたようだ

ヒロユキの心臓の音が一番近くに感じられるように胸に寄り添った

「・・・今日のヒロ   凄いから  」

「だ・・・・」

絶句したヒロユキを見て、ちょっと刺激が強すぎたかな?とダイスケは可哀想になった

「じゃあさ・・・もっと凄いのあげようか?」

ニヤリと微笑むヒロユキに前言撤回したくなったダイスケだった

 

 

「ねぇ?ヒロは子供欲しい?」

今まで口にすることは一度もなかった

『結婚』する時だって言葉にはしなかった

ダイスケは『子供』を造れる身体じゃない

でも、一度はちゃんと聞かなきゃいけないと思っていたし、そんな『夢』まで見てしまったから

「子供・・・・子供は好きだけど・・・でも・・・」

終わりの無い言葉遊びのようなモノだから、ヒロユキは軽く答えた

「オレと大ちゃんとの子供じゃなきゃ要らないよ」

うん・・・・そうだよね  

「ごめんね・・・変な事聞いて。 怒った?」

怒ってないよって優しくキスされてダイスケは涙が出そうだった

−−−−− どうしてこの身体は −−−−−

ヒロユキの唇が項を辿って肩を滑らせ胸に辿りつく

飾りだけの乳首はきっとカレに愛される為だけのモノ  貪り食らい尽くして欲しかった

「ん・・・あぁ・・・愛してるよ・・・ヒロ・・・ヒロ・・・」

「ダイスケ・・・・オレも・・・愛してる・・・」

身体中を愛撫されてダイスケの手が届かない所までヒロユキに曝け出されてしまう

一度濡れたソコは再びヒロユキを受け入れた

何かさっきとは違う場所が疼いている

−−−−− 自分でも分からない奥深い場所がヒロを欲しがっている −−−−−

「ヒロ・・・もっと・・奥・・突いて・・・」

「大ちゃん?・・・どうしたの?」

隠していた淫らな部分を見せるような気がして恥ずかしい・・・でもヒロユキが欲しかった

自ら腰を動かして奥へ奥へと誘い込む

「うっく・・・!凄っ!」

引きずり込まれそうな快感にとまどいながらも二人で手を繋いで一緒に飛び込んで行った

「あぁ!!!」  「う・・・!」

ヒロユキの身体の一部が自分の身体の中ではじけ飛ぶ感覚がダイスケは好きだった

 

「大ちゃんの方が凄いって・・・ヤバ・・・クセになりそう」

「わかんない・・・どうして大胆な事やっちゃったんだろう・・・」

 

 

まどろみの中で見た夢のことはとっくに頭の片隅に仕舞いこんでいた

 

 

−−−−− 数ヶ月後

 

「良いね!今日は絶対、病院に行く事!」

この所、ダイスケは体調が思わしくなかった

身体もダルく、食欲も無い  今も野菜ジュースを無理矢理飲んだだけで気分が悪くなってしまった

「分かってる・・・でも、『過労ですね』って言われるだけなんだよね」

「それでも倒れてからじゃ遅いんだから・・・いつもの病院?オレ電話しようか?」

大きい病院は待合室にいるだけで目立ってしまうから、気心の知れた個人病院へ行くようにしていた

「ん・・・良いよ、ボクがかけるから」

病院ではなく医者である友人の携帯へ直接かけた

「あ・・・もしもし。アサクラです。・・・悪いんだけどちょっと診て貰えるかな?・・・うん・・・

 その時間でお願い出来れば・・・うん・・・悪いけど・・・じゃあ、後で」

「どうだった?」

「外来が終わる昼くらいに来いって・・・。一応、芸能人って気にしてくれているんだ」

「じゃあ・・・オレ付いてくよ」

椅子に座ったダイスケを後からヒロユキは抱きしめた

「早く・・・大ちゃんの体調が戻ってくれないと美味しい物も食べにいけないよね・・・ん?」

ヒロユキは何かを確かめるようにソっとダイスケの身体のあちこちを触った

「何やってんの!?ヒロ!・・・ボクが調子悪いって言ってんのに・・・そんな気になるわけ無いよ!」

「・・・・・・大ちゃんさ・・・ふっくらした?」

「ハァ!!!!????」

「ずっとさぁ・・・大ちゃんの体調が悪いから・・・その・・・エッチしてないじゃん・・・何か柔かくなってる?」

ダイスケはヒロユキの腕を払いのけて拗ねた

「それって!ボクが太ったって事?回りくどく言わないでハッキリ言ったら!」

椅子からいきなり立ち上がった瞬間   自分の周りがクルクル動き始めた

「大ちゃん!」

ヒロユキが支えてくれなかったら床に倒れていたかも知れない

「目眩・・・・?」

−−−−− 自分の身体なのに

 

外来患者が途切れる頃を見計らって、ヒロユキに支えられるようにダイスケは病院のドアを開けた

「あ・・・アサクラさん、お待ちしていました」

もう、すでに顔馴染みのナースが迎えてくれた

「あら・・顔色が悪いですね。診察室にどうぞ、先生もう待ってますよ」

ヒロユキは待合室で待っていることにした

「おう!アサクラ!久し振りだな・・・今日はどうした?」

白衣でソコに座っているのは幼馴染のヤマモトだった

「こんな無理な時間に悪い・・・ちょっと前から高い熱じゃないんだけど微熱が続いてて、食欲も無いし・・・

 何かの塊がこのあたりに詰まっているみたいな感じがするんだ・・・」

症状を説明しながらお腹の辺りを押さえた

聴診器を当てられたり、触診されたり、いちおうの診察をされて・・・

「熱も微熱だし・・・過労だと思うけど・・何しろお前の仕事が忙しすぎるんだよ。

 ただ・・下腹部にちょっとシコリがあるのが気になるからエコーやってみるかな?」

ナースにエコーの準備をするように指示をした

「何か病気なのか?」

心配顔のダイスケにヤマモトは説明した

「いんや・・・オレがやってみたいだけ」

「ヤ〜マ〜モ〜ト〜」

「じょ・・・冗談だって・・・小さな腫瘍だったら今はエコーのが見つけやすいんだ」

「腫瘍って・・・ガン?」

「おいおい・・診てもいないのにお前が決めるなよ」

「先生、準備出来ました。  アサクラさん、横になって少しお腹出してくださいね」

ベテランのナースらしく手際が良い  

「すいません・・・少し冷たいですよ」

下腹部に冷たいゼリーを塗られてモニターに繋いだ機器を当てられる

ダイスケの目からも見えるモニターには自分の腹の中が映し出されていた

グルリと撫でられても何も映らなかった

「別に腫瘍もデキモノも特別なモノは何も映らな・・・・アレ???????」

ヤマモトの手が一点で止まった

「んんんんんんんん?????????????????????」

聞いた事の無い声が診察室にコダマした

ダイスケやナースはもちろん、待合室のヒロユキまでそれは聞こえた

「大ちゃんに何かあった?・・」

 

「何か見つかったのか?!ヤマモト!!」

「先生?」

「・・・確か・・・スズキさん・・・この病院に来る前、産婦人科に勤めてましたよね?」

「はい・・・?そうですけど」

名前を言われたナースが怪訝な声で答えた

「ちょっと・・・ココ診てくれます?・・・オレが幻覚を見ているかもしれないから」

言われたナースも指差された一点を見つめた

「あらぁ・・・・あら?!先生・・・コレって・・・まさか・・・・嘘・・・・・」

「やっぱり?」

「心臓も動いていますし・・・・たぶん・・・でも、アサクラさんって男性ですよね?」

会話に置いてきぼりされてるダイスケが怒った

「さっきからナンだよ!ガンならガンだって言ってくれよ!」

「分かった。良いか・・・ちゃんと聞けよ。 SFじゃない・・・夢でもない・・・ガンより衝撃かも・・・

信じられないけど、お前のお腹には『胎児』がいる」

 

「ハァ????????????????????????」

 

今度はダイスケの叫びが待合室まで響いてきた

ヒロユキはいてもたってもいられなくなって診察室の前まで走って行った

 

「何・・・言ってるん・・・だって・・・ボクは男だよ・・・なんで・・・」

「オレは医者だから真実しか言わねーよ。ココ見てみろよ」

指差されたモニターに移っているのはタツノオトシゴのように少し曲がった形・・・その中に静かに脈打つモノが見える

「コレが『胎児』」

とタツノオトシゴを指差された

「これが『心臓』しっかり動いている」

すでに『人間』である証拠だった

「ウソ・・・」

「スズキさん。これで何ヶ月くらいかな?」

「そうですね・・・女性なら生理が終わった月から計算したりするんですけど・・・3ヶ月前半くらいかしら」

 

−−−−− ボクのお腹に『赤ちゃん』???

−−−−− 思い出した、あの時の夢

−−−−− 神様が『奇跡』をくれたんだ

−−−−− でも・・・どうしたら良いの?  ヒロ

 

 

 

**************************************to be continued

 

 

 

キリ番15000を踏まれた薫さまのリクエストで書かせて頂きました。

「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い」って所で終わるのを快感にしてしまったsuikaです(苦笑)

またまた続き物かよ!(と、流花さんが怒ってる)

続き物にしたのは良いが・・・「産ませるしかないよね」(^_^;

さて?皆様は二人の子だったら「男の子」「女の子」どっちが良いですか?

ご希望がある方はこっそりsuikaにメールなど下さいませ♪

その通りになるかどうかは、最後は私が決めますが・・・(じゃあ、聞くなよ!!)

                            suika

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