The puzzle ring
【リクエスト内容・・・・・H×Dだけど、カワイイヒロに積極的な大ちゃん】
『大ちゃん、まだぁ?』
『うーん、もうちょっと待って・・・』
ヒロの部屋のダブルサイズのベッドで二人仲良くならんでいるにもかかわらず
ダイスケは雑誌から目を離さず、ヒロはそんなダイスケを横目で見ながら隣でジタバタしていた。
部屋に来る前にコンビニでお気に入りの雑誌を見つけて、我慢しきれず読み出したダイスケだったが
ベッドに入ってからも・・・となると ヒロの機嫌も悪くなる。
『ねぇ、大ちゃん。 しないのぉ〜?』
思いっきり甘えた声を出してみても、ダイスケの目を雑誌から引き離せない。
『するよ。 だからちょっと待ってて』
軽く往なされてしまっては、お手上げ状態だった。
かと言って、先に寝る!と怒ってしまう性格でもなく、大きくため息をついてベッドから立ち上がる。
『ヒロ?』
ベッドを離れたヒロにダイスケも雑誌から目を離した。
『水飲んでくる』
一言言い捨てて、寝室を出て行くヒロの後姿を確認すると、ダイスケはまた雑誌に目を落とす。
怒っちゃったかな・・・・・、そんな考えが頭の片隅に生まれると、読んでいる文章に集中できなくなってくる。
なら やめればいいのに、あとちょっとだからと無理矢理読み続ける。
変なところで頑固なダイスケだった。
一方ヒロはキッチンで飲みたくもない水を飲んだ後、ふと、リビングを見るとダイスケのシャツがソファーに置いたままになっている。
皺になったらいけないとハンガーに掛けるつもりで手に取ると、ポケットで何か金属音がした。
ヒロと違って小銭をそのままポケットに入れるようなことはしないダイスケだったから、なんだろうと手を入れると
銀色のいびつな輪が二つ繋がったものが出てきた。
----- ・・・・・知恵の輪? どうしてこんなところに・・・ -----
ヒロの唇の端がキュッと上がって、面白いオモチャを手に入れた子供の顔になる。
5分たっても、10分たっても戻ってこないヒロに、さすがのダイスケも心配になってきて、雑誌を伏せると、ベッドから降りて寝室を出る。
ドアのついていないそこを抜けると、目の前のソファーにヒロの後姿が見えた。
ダイスケがリビングに入ってきた気配に気づかない筈はないのに、振り向くこともせず俯いている。
寝ているわけではなさそうだし・・・・・やっぱり怒ってるのかな・・・・・不安になったダイスケがそっとヒロの前に回り込むと・・・・
『・・・・・・何やってるの、ヒロ』
その声で、初めてダイスケに気が付いたらしいヒロは顔を上げて、ついでに手に持っているそれを見せて苦笑いする。
『大ちゃんのポケットに入ってた。 勝手に触ってごめんね』
どうやらヒロが怒っているわけではないとわかってダイスケもほっとして微笑をみせる。
『あぁ、スタジオで暇してた時にスタッフの子が持ってきたんだよ、それ。ポケットに入れたまんまだっけ・・・』
・・・・が、そんなダイスケの言葉は すでにヒロの耳には届いてはいないようで、手の中の小さな金属に夢中になっている。
何かに夢中になった時のヒロの集中力が半端じゃないことは知っていたので、ダイスケは黙って隣に座って待つことにした。
しばらく その手元を見つめていたが、ヒロの綺麗な指で玩ばれている銀色の輪に微かな嫉妬を感じ始める。
この指の温かさも、冷たさも、やさしさも、そして時に意地悪になることも知っている。
----- だって、この指は僕のものだから -----
そう思ったら、もう我慢できなくなっていた。
『ヒロォ、ベッド行こう?』
ヒロの腕に身体を摺り寄せるようにして囁いてみる。
ダイスケにしては かなり思い切った行動だったのだが・・・・・・反応なし。
『ヒロ・・・、聞こえてる?』
『うん・・・、待って、もうちょっと・・・・』
そういいながら、ヒロはダイスケを見ようともしない。
すっかり形勢逆転で、今度はダイスケの機嫌が悪くなってくる。
『もう・・・寝ちゃうからね!』
『うん・・・』
----- うん? 今「うん」って言った? この野郎・・・・ホントに寝てやる! -----
勢いよくソファーから立ち上がったダイスケにヒロが顔を上げる。
『あ、大ちゃん・・・』
『ん?』
やっとやめる気になったかと、ダイスケが笑みをみせると・・・・・
『これ、大ちゃんは出来たの?』
知恵の輪のことか・・・・・ダイスケは小さくため息をついて、でも律儀に答える。
『一応ね・・・・そんなに難しいタイプのじゃないから・・・』
『難しくないの?・・・・・よっし、絶対外してやる!』
墓穴を掘ったことに気づいたダイスケが天を見上げた。
今夜は、膝を抱えて眠るしかなさそうだ・・・。
諦めモードで寝室へ向かいながらも、ちょっと未練で振り返ると、ヒロの真剣な横顔が目に入る。
あの茶色い目で見つめているのが自分ではないというのがダイスケにはどうしても納得いかない。
ヒロに腹を立てているのだが原因を作ったのが自分だからあからさまに怒れずにいる。
----- さっきまで、焦れて駄々こねてたくせに・・・・・あんなに甘えた声出してたくせに・・・・・・・ -----
今は新しいオモチャに夢中のヒロをどうやって振り向かせるか。
----- あの手でいくか・・・ -----
良い手を思いついたものの、そんなことを自分が言えるのか? 寝室の前で自問自答する。
『あ・・・、ぁぁ・・・、もう・・・・』
知恵の輪に必死になっているヒロの呟き声が聞こえてきて、本当に無視されてる自分が我慢出来なくなって・・・・
『ヒロ・・・・』
いつもより小さな声だったが、ヒロの耳には届いたらしい。
『なぁに?』
でも顔は上げないヒロに、ダイスケもヒロの顔をみないで吐き捨てるように言い放った。
『今から1分以内にベッドに来たら・・・・・“アレ”やっていいから!』
言うが早いか、寝室に駆け込んでベッドに潜り込む。
毛布に包まりながら、自分が赤くなっていることがわかるくらい顔が熱い。
----- どうしよう・・・きっとヒロ、呆れてるだろうな・・・・ -----
爆弾発言を残して、寝室に消えていったダイスケをヒロは唖然と見送っていたが・・・・・
----- アレ・・・って、アレ? マジで? -----
持っていた銀の輪を放り投げると、ダイスケのあとを追って寝室に飛び込んだ。
頭まですっぽり毛布に包まれたダイスケを見てヒロの口元が綻ぶ。
ベッドに乗り上げて、ダイスケの身体を毛布ごと抱きしめて囁く。
『大ちゃん、今言ったの、ホントだよね?』
腕の中でダイスケが躊躇いがちに頷いたのがわかると、ヒロは勢いよく毛布を剥ぎ取る。
ヒロを睨みつけるように見上げているダイスケの目のふちがほんのりと赤く染まっていて、いつもの何倍も色っぽい。
『大ちゃん・・・』
そのままキスしようとして、ダイスケの手に阻まれる。
『?』
『今夜・・・だけだよ? 一回だけね?』
ダイスケの念押しの言葉に、ちょっと考えていたヒロだったが、あっさり頷く。
『オーケー、わかった』
あまりに素直な返事にダイスケが疑って小指を出す。
『じゃ、指切り!』
『やだ!』
『ヒロォ〜? イヤって・・・・・んっ・・・・』
ダイスケの抗議の声はヒロの唇で塞がれて、少しもがいてみたけれど その甘さには勝てず・・・・・。
『ん・・・・・ヒロ?』
『今更 やめた・・・は なしだよ』
『そうじゃなくてぇ・・・・』
ダイスケの甘えた声音にヒロは首筋に埋めてた顔を上げる。
『なに?』
『あのね・・・・・痛く・・・ないよね?』
『あぁ、大丈夫だって。大ちゃんに痛いこと・・・・・・・・・・・・するはずないじゃん』
『その長〜い「間」は何?! ねぇ、ヒ・・・・んん・・・』
すぐにキスで誤魔化そうとするヒロをダイスケは両手で懸命に引き剥がす。
『絶対痛くないから安心してなさいって』
自信ありげに微笑んでみせるヒロにダイスケは尚も畳み掛ける。
『どうして痛くないってわかるの? やったことあるの?』
『・・・・・・・・・・・・・・・』
少しの沈黙の後に、ヒロはニッと笑ってダイスケのパジャマの裾から手を入れてきた。
----- なんで黙っちゃうの! やったことあるの? あるんだね?! 誰と?! ヒロ〜〜〜〜!!! -----
聞きたい事は山ほどあったのに、ヒロの指と唇に阻まれてダイスケの思考が働かなくなってくる。
知恵の輪では不器用にしか動かないヒロの指も、相手がダイスケだと別人のように器用になる。
観念したダイスケが潤んだ瞳でヒロを見上げると小さな声で懇願した。
『ホントに・・・痛くしないでね・・・』
----- ねぇ大ちゃん、それって逆効果だよ -----
ヒロのS心に火を点けてしまったダイスケは、このあと とってもハードな夜を過ごすことになる。
もちろん、ダイスケにとって それが辛かったわけではないけれど・・・・・・・。
---------- end ----------
勝手にやってくれって感じですかね(苦笑)
さて、二人がどんなHをしたかは、経験豊富な皆様でご想像ください(またかよっ)
そりゃもう、すんごいの(爆) ・・・・・・絵にも描けないってやつ?(^_^;
マイさま、こんな仕上がりですが・・・・・少しでも萌えポインツがあれば幸いです。
私には「可愛いヒロ」ってのがダメみたいで、これがいっぱいいっぱい・・・。
でも心を込めて捧げます。 受け取ってやってくださいませ。
流花
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