★ だめ? ★

 

『シャワー、浴びないの?』

オレの隣、ベッドに上半身を起こして気だるそうにタバコを吸っている大ちゃんに声をかける。

明日は午前中から仕事が入っているというので軽く流す程度のエッチで終わらせたので余裕のある大ちゃん。

『う〜ん・・・・ヒロ、お先にどーぞ』

そう言ってゆっくり紫煙を吐き出す。 

タバコを銜える口元が、ルージュを塗った女性なら色っぽく見えるのに、

大ちゃんの場合可愛く見えるのが可笑しくて、つい微笑んでしまう。

『何 笑ってんの?』

『タバコ、似合わないね〜』

もう何度か言ったことのあるセリフを繰り返すと大ちゃんは嫌ぁな顔をして枕元の灰皿にタバコを押し付けた。

『・・・でも、やめないからね・・・・』

ボソッと言うと、オレに背を向けてベッドに潜り込む。

オレの部屋では遠慮してか、あまり吸わないんだけど ここはホテルだから安心して吸ってたんだと思う。

ごめんね、でも ちゃんと消してくれるんだね。 

ありがとうの代わりに背中から抱きしめる。

『ヒ〜ロ〜、シャワー浴びるんでしょう?』

『う〜〜〜ん・・・・どうしよう・・・・』

そう言いながらオレの右手は大ちゃんにの腿を滑っていく。

『ちょ・・・ヒロ、何やってんの!』

『触ってるだけ〜』

その言葉に安心して抵抗が緩くなった大ちゃんのうなじに口づけた。

そして右手は少しづつ、確信へ近づいていく。

『ヒロ・・・?』

大ちゃんがオレの右手の行方に気づいて逃げようとした瞬間に捕まえる。

『あっ・・・・・・ん・・・・』

さっきの余韻でまだ敏感なところに、ゆっくり指を絡ませた。

『だ・・・め・・・・だってば・・・・』

『そ〜だね〜・・・・明日は早いしね〜』

言いながらも指を緩く動かし続ける。 

目の前の美味しそうな耳朶に軽く歯を立てると大ちゃんの身体がピクンと跳ねた。

『ヒロッ・・・・さっきやった・・・ばっ・・・か・・・・』

息の上がってきた大ちゃんの声に甘さが混じってる。

その声に煽られて彼の上に位置を変えた。

抵抗が強くなったけど、すでに両足でしっかり動きを封じてしまったので大ちゃんは下半身を動かすことが出来ない。

『ごめん、ちょっと足りなかったかな〜って・・・』

オレの言葉に大ちゃんが潤んだ目で睨みつける。

あ、その上目遣いはクル・・・かも・・・。

『ヒロだって、ちゃんとイッたでしょ?』

はい、その可愛いお口でイかせていただきました。 でも、ほら、使ってないもう一つのお口があるでしょ?

オレは指をずらして、大ちゃんの後ろを軽く突付いた。

『あっ・・・・・ダメッ・・』

身体を捩って逃げようとするんだけど・・・・逃げられないよね、大ちゃん・・・。

『だめって・・・、ホン・・・トに明日早・・・いん・・・か・・・・ら・・』

ごめんね、大ちゃん。 ここまでくると指も止まらないっていうか・・・・。

それでも抵抗を試みる大ちゃんにオレは思いっ切り甘えた声を出す。

『ね、一回だけ・・・・・・だめ?』

抵抗が止んで、すごく困ったようにオレを見上げる大ちゃんを見て、99%許してもらえることを確信する。

『本当に一回だけ?』

オレが大きく頷くと、大ちゃんは両腕をオレの背中に回してきた。

『じゃ・・・いいよ・・・』

囁くような大ちゃんの声に、一回ではやめられそうもない予感がしたけど、

バカじゃないから そんなこと口には出さない。

大ちゃんの胸に唇を這わせながら、ゆっくり指を埋めると小さな吐息が漏れる。

オレの指の動きに素直な喘ぎで反応してくれるおかげで、こちらの余裕がなくなってきた。

もう少し楽しませてあげたかったんだけど、ごめん、限界。

『んっ・・・あぁ・・・・』

オレが身体を進めると、苦しそうにしがみついてきて背中に爪を立てた。

その痛みに煽られるようにオレの動きが激しくなると大ちゃんの喘ぎ声も高くなる。

『あぁ・・・ヒ・・・ロォ・・・もっ・・・ゆっ・・・く・・・・・・』

そんな色っぽい声で言われても止まらないって。

もっと深く繋がりたくて、大ちゃんの片足を持ち上げる。

『あ・・・・・・・だ・・・』

嫌?・・・・・じゃないよね。 

潤んだ瞳をぎゅっと瞑った大ちゃんの目尻から涙が零れる。

その一粒の雫を舌ですくって、そのまま薄く開いた唇を塞ぐ。

縋りつくようにオレの舌を吸ってくる大ちゃんが可愛くていとおしくて・・・・・・。

そんなにしがみつかないで・・・・・イク時の顔、オレに見せて。

すごく綺麗なんだから。

*

***** ***** ***** ***** ***** ***** *****

*

気が付くと夜が明けていた。

ホテルの厚いカーテンの隙間から陽がさしている。

『やっべぇ・・・・』

たった今、気を失うように眠ってしまった大ちゃんを起こさないよう、そっとベッドから降りてシャワールームへ向かう。

え・・・と、ここを9時に出るとして、その前に大ちゃん起こして・・・・・朝食はどうしよう?

やっぱり8時には起こさないと間に合わないだろうなぁ・・・・。

大ちゃんの睡眠時間・・・2時間・・・かぁ・・・・・。

昨夜は 予想通り一回で済むはずもなく、大ちゃんには “嘘つき” と散々なじられた。

まぁ あの体制で、尚且つ喘ぎながら回らない舌で言われても・・・・・・余計燃えるっていうか・・・・

・・・っと・・・・思い出してヘラヘラしてる場合じゃなかった。

*

2時間後、ぐずる大ちゃんを無理矢理起こしてシャワーで目を覚まさせてスタジオまで送った。

スタジオに着く頃には 車の中でまた眠っていた大ちゃんを揺り起こす。

『大ちゃん、着いたよ。 起きて』

うっすら目を開けた大ちゃんがオレに抱きついてきた。

『おはよ〜』

『だ、大ちゃん! ここ外!・・・いや、車の中だけど』

慌てて大ちゃんを引き剥がすと、彼はぽやっとした顔であたりを見回して “ああ・・・” と納得する。

ヤバイ、マジで寝ぼけてる。 仕事大丈夫なのか?

『大ちゃん、大丈夫?』

『うん? へっきだよ〜』

ぜんぜん平気そうに見えないんだけど・・・・。

それでも大ちゃんは笑いながらオレに “またね〜” と手を振ってスタジオの中に消えていった。

結局 昨夜一睡もしてないオレはすぐに自分の部屋に帰って爆睡した。

目が覚めるとすでに夕方近くで、ふと枕元を見ると携帯のランプがついている。

大ちゃんからメール?・・・・・う・・・・・アベちゃん?

【ダイスケは午前中仕事にならず寝てました。この責任はとってもらうからね!】

うわ・・・・やっぱり・・・・。 さっそく返事を送る。

【でもさ、こういうのは共同責任なんじゃないの?】

返事はすぐに来た。

バカ!

・・・・・・・確かにバカだけどね・・・・・・・。

その時、またメール。 今度は大ちゃんからだった。

【嘘つきヒロへ。 いっしょに怒られようね♪】

思わず顔が綻ぶ。 そして返事。

【オーケー! 愛してるよ。 これは嘘じゃなくて】

*

*

後日、オレの送ったこのメールがアベちゃんに見られて、すっごくからかわれた・・・・と、

大ちゃんが嬉しそうに報告してくれた。

*

---------- end ----------

*

すみません、★だめ★なのは私です(T_T)

ストーリー性もなく、ただ、エッチが書きたいって思ったんですが、それすら中途半端。

エッチの続きは皆様の逞しい想像力で補ってください(_ _;)

慣れないことはするもんじゃないですね・・・(涙)

流花

 

 

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