★ まぁ、いっか・・・ ★

 

レギュラーラジオ番組、最終回の収録が終わった。

今日の昼間はライブのリハーサルがあって、寝不足の身には堪えたけど あとは帰って寝るだけ。

『ヒロ、今日はよく噛んでたねぇ』

スタジオから出たところで大ちゃんに言われた。

『あぁ・・・ごめんね』

『別に謝らなくても良いけど・・・・疲れてる?』

そんな心配そうに訊かれたら疲れてるとはいえないでしょ。

『大丈夫だよ。 今日なんてリハだけだったし』

『よかったぁ・・・・じゃあ・・・』

じゃあ?

『今からヒロんち行ってもいい?』

・・・・・・・ちょっと返事に詰まる。

この時間からってことは・・・・当然 お泊り、かな?

『いい・・・けど・・・・昨日も泊まったでしょ? ワンコはいいの?』

『うん!アベちゃんに頼むから』

あぁ・・・そうなんだ?

でもね・・・・昨夜のこと覚えてる? 何回・・・だったっけ?

この華奢な身体で なぜってくらいタフだよね、大ちゃん。

もちろん、俺も嫌いじゃないけどさ・・・・昨日の今日だよ?

正直言って、今夜は寝かせていただきたいんですけど・・・・・。

『ヒロォ?』

『あ? 何?』

『今、遠い目をしてた。 やっぱり疲れてるんじゃない?』

うん、そうなんだよね。 だから今夜は寝かせてくれる?・・・とは言えないけど。

『う〜ん・・・・少し眠いかな・・・』

『そっか・・・じゃ今夜はなるべく早く寝ようね!』

・・・・・・・・・・・・・なるべく・・・・・なの?

『そうだね〜・・・・明日もリハあるしね〜』

『ヒロはどこでも寝れるから、僕が準備してる間は寝てればいいよ』

それは・・・・・だから、今夜は夜更かししても平気だよねって意味なのかな?

『ありがとう、そうさせてもらいます』

あ・・・・今の言い方は ちょっと皮肉っぽかったかな。 ほら、大ちゃんの顔色が変わった。

『本当に疲れてるんだ?・・・・・・・・今夜、行くのやめようか?』

そんな、あからさまにがっかりしなくても・・・・・。

『だぁいじょーぶだって! 鍛えてますからっ』

何言ってんだ、俺。 鍛えてても眠いものは眠いだろう。

『ホントに?・・・・・ごめんね』

ああ、その瞳に弱いんだよ。 知っててやってる?

『でもね・・・・時間が許す限りヒロといっしょに過ごしたいから・・・・・』

そう囁きながら、大ちゃんが腕を絡ませてくる。

節操のない俺の身体の一部分が疼いた。

『コンビニ寄って何か買ってく? 大ちゃん、あそこのプリン好きだよね?』

『うん! 好き!』

プリンに嫉妬したくなるくらい笑顔の大ちゃんを見て、まぁ、いっか・・・と思う。

人間 2〜3日寝なくても、死にゃしないよな・・・・・・・・・・・・・・多分。

 

 

次の日、スタジオのソファーで爆睡してリハの時間を半分潰してしまった。

そんなに長い時間眠らせてもらえるとは思ってもいなかったんだけど、目が覚めたとき

アベちゃんのなんとも言えない曖昧な笑顔と、大ちゃんの勝ち誇ったような顔の間で、どうにも居心地が悪かった。

大ちゃんは、どんな “おまじない” で、俺の睡眠時間を勝ち取ったんだろう?

怖くて、聴けない・・・・・。

 

----- end -----

 

すみません! 眠かったのは私です(_ _;)

眠くて眠くて、こんな駄文を書いてしまいました。

ヒントはsuikaさんの『大ちゃんってタフな受?』という一言です(笑)

流花

 

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送