******* 七 夕 *******






今日はせっかく2人一緒のオフ日だったのに急にヒロに仕事が入って逢えなくなってしまった。
accessのライブ終了後からそれぞれにソロ活動が忙しくて、逢う時間がなかったからヒロから
「7日の日オフなんだけど大ちゃんは?」
とメールが来たとき嬉しくて頑張って仕事を片付けて安部ちゃんからオフをもぎ取ったのに・・・
しかも7日ってヒロは気づいてなかったみたいだけど七夕の日なのになぁ〜
織姫と彦星が1年に一度だけ逢える日
この日が近づくと僕は天気がすごく気になる。
(今年こそ織姫と彦星は会えるのかな?)
と・・・
僕もヒロに会えてるわけじゃないけど織姫と彦星のように1年に一度だけってわけではないからそれは恵まれてるのかも?
1年に一度だけなんてきっと僕には耐えられない!
何とかしてヒロに会いに行く!
って言うかヒロが逢いに来ちゃうか(苦笑)


ヒロが来るからとアルとアニーは安部ちゃんの家にお泊りに行かせてしまった・・・
時計の音しかしない部屋のソファーでミッキーのぬいぐるみを抱きしめゴロゴロしているとさっきまで天気が良かったのに外が薄暗くなってきた。
(雨?今年も逢えなくなっちゃうのかな?)
一人でいると外の天気と一緒で僕もだんだん暗くなってきてしまった(><)
「ヒロのバカ・・・」
とうとう降りだした雨につられて涙が出てきて僕はミッキーに顔をうずめるとギュッと目をつぶった。
シトシトと雨の静かな音がする・・・
「クシュン」
雨の音を聞きながら僕はいつの間にか寝てしまっていたようで・・・
自分のくしゃみに驚いて目が覚めた。
外を見ると雨は止みちょうど僕のベランダの位置に虹がかかっている。
(虹だ!)
その虹を見ているとヒロに向かって伸びているような気がして堪らない。
僕は慌てて家のキーを掴むと玄関に走った!
ゴン!
扉をあけるとすごい音がして・・・
「ごめんなさい!」
驚いて謝りながら顔をあげるとそこにはヒロがいた!
「大ちゃん、ひどいな〜 ちゃんと見てから開けなきゃ」
「ヒロ・・・何でここにいるの?仕事は?」
会話が全然噛み合っていないことにも気づかないほど僕はヒロの登場に驚いていた。
ヒロは笑って僕を抱き寄せながら
「仕事?急いで終わらせてきた!だってさ外を見たら虹が出てて何か大ちゃんに向かって伸びてるような気がしてさ。

 早く
大ちゃんに会いに行かなきゃ!って走ってきたの。それに・・・」
「それに?」
「今日は七夕でしょ?」
「ヒロ気づいてたの?てっきりヒロは気づいてないと思ってた」
「大ちゃ〜ん(汗) ひどいよ〜 それが走って帰ってきた恋人の彦星にいう言葉?」
「ヒロって彦星なの?じゃ僕って織姫?」
「こんなに可愛い大ちゃんが織姫じゃなくてなんなのさ? それに俺ほどカッコイイ彦星はいないよ?」
「ヒロ・・・自分でカッコイイって言う?」
「いいじゃん。 いいじゃん」
僕の苦笑いはヒロの笑顔と優しく振ってくるキスですぐに消えてしまった。
きっと織姫と彦星も1年に一度の甘〜い時間を過ごしていることを願って僕も2人に負けない甘〜い時間を過すことにした。
ヒロのキスが甘すぎて2人よりも甘〜い時間を過すことになりそうな予感が・・・







---------- END ----------






薫さま
ステキな七夕プレゼント、ありがとうございました♪
やっぱり 七夕にはいつもより一層甘々な二人でいて欲しいですよね(*^^*)


                         流花
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